2006年07月25日

21世紀の学校教育

「あの子の親と仲が悪いから、今すぐうちの子を別のクラスに移して」

「うちの子がけがをして学校を休む間、けがをさせた子も休ませろ」・・・。

保護者が教師に無理難題を言うケースが各地で急増している。

こうした「理不尽な親たち」について、大阪大の小野田教授は、

文科省の科学研究補助金を受けて「学校保護者関係研究会」を発足させ、

原因究明と対策に乗り出した。



「基本料金を日割りで払え」。持ち込み禁止の携帯電話を生徒から取り上げた

中学教師は、保護者にこう言われ、言葉が見つからなかった。

ある幼稚園では、おもちゃを取り合う園児を見た親が

「取り合うようなおもちゃを置かないでほしい」と申し入れた。

小学校の1学年全クラスの担任配置表を独自に作成し、「この通りでなければ

子供を学校に行かせない」と要求した保護者もいる。

小野田教授のもとには、信じがたい親たちの実態が

全国の教育現場から続々と集まっている。

先生たちはお手上げだ。文科省調査では、全国の公立小中学校で

精神性疾患による教職員の休職者は一昨年度、病気休職者の56%を占める

3559人に達した。10年前のほぼ3倍だ。

研究会メンバーの嶋崎政男・東京都福生市教委参事は「現場感覚でいうと、

精神性疾患による休職の多くに、保護者対応による疲弊が関係している」と見る。



「過保護型」「放任型」「過干渉型」。嶋崎参事は、無理難題を言う

保護者の養育態度を3種類に大別する。いずれも家庭内の人間関係に

原因がある場合が多く、過干渉型の場合、親にとって「良い子」を演じる

子供が教師の言動を大げさに報告し、事態を悪くすることもある。

このような保護者への対応として、嶋崎参事は(1)複数の教師で対応に当たる

(2)専門家のアドバイスを受ける(3)マニュアルを作る

(4)事前研修の実施-などを提案する。

その一方で「学校に無理な要求をする保護者は皆何らかの問題を抱えている。

その解決のために学校と話したいという意思表示と考えるべきだ」とし、

要求を機に保護者を“味方”に変える努力を呼びかける。(一部略)

sankei webより抜粋

ちょっと考えなきゃならない時期に来ているようですね。
自分は一時期、家庭教師派遣会社の営業をやっいた時期がありまして、
その時、『最近の親たち』について色々と考えさせられることがありました。

現場の教師達のストレスたるや想像を絶するものがあると思います。
教師の不祥事についても、もともと人間的に問題がある人物が事件を起こす場合と、
やる気も有り理想を持って教職についた人が記事に取り上げられているような
圧力を受けて心身ともに参ってしまい、その結果問題教師へと変貌してしまう、
そのようなケースも多々あると思います。


具体的な解決策も見つからないまま、日本という国の質が落ちていくのを
指を咥えて見て行くしかなさそうですね。。。




Posted by 晴茂 at 22:01│Comments(0)
 
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